77歳いぇ

早いもので、もう77歳になりました。

早いっても、今時では遅い方なんだろうなー。
私、ミルクがぶ飲み時代育ちだからわからないや＞＜


以下、思ひ出ぽろぽろ。
長い上にちょっとポエムってるかもしれない。

わたしは1人、だだっ広い砂漠に生まれ落ちました。
あの場所で、あなたは卵をざくざくわっていました。
わたし以外の人がいるのがめずらしくて、思わずじっと見てしまいました。

わたしの視線に気づいたあなた。
「初心者さんかな？」　はい、そうです。

それからずっと後のことだけど、
あの時、何故あんなところで卵をわってたの？と尋ねたことがありました。
「初心者をひっかけてたのよ」とあなたは言いました。

彼はお姉言葉のナイスガイ。
たぬきの旗をかかげた盗賊団の団長です。

それから色んなところに連れて行ってもらいました。

あなたは凄く強くて、
あなたの背中を見て、わたしも強くなろうと思いました。

でもたまに立ち止まるので、どうしたんですか？と心配すると
「ちょっと米炊いてくる」と言って反応がなくなります。

暫くしてまた立ち止まったので、米ですか？と聞くと、
「そんなしょっちゅう炊かないわよ！ヽ（｀Д´）ﾉ」と怒られました。

まだ目新しいカウボーイハットをかぶり、狩りから帰ってきたあなた。
赤い服によく似合います。

わたしは「それ、本当に似合いますね」と素直に言いました。
少し照れた様子で「ありがとう」と言われました。
その日からカウボーイハットは彼のトレードマークになりました。

彼は前衛職しかやりません。
後衛職は良いとこ取りすると言う理由で、嫌いなんだそうです。
嫌いと言いつつ団員に頼まれれば、
「わかったわよ！ヽ（｀Д´）ﾉ」と、結局、後衛職を仲間に入れてあげます。

わたしはあなたを支えたいと思っていたけれど、
凄いスピードで駆け抜けるあなたに追いつくことはなかなかできなくて

わたしがあなたと違う職に進んだとき、とても喜んでくれました。
だけど、「そっちになったのね」というあなたは少し寂しそうでした。

それからあまり会えなくなって、
あなたを見かけることは少なくなった
遠かったあなたとの距離はどんどんちぢんでいく

わたし、やっとあなたの役に立てるようになったんですよ
だけどその時にはもう、あなたはいなくて
旗のたぬきも、もういなくなっていて

元気かな。
大学ちゃんと行ってるのかな。
お米ちゃんと炊いてるかな。


ずっと大好きでした

でも、言えませんでした
こんなところで言ってるなんておかしいですね


今は住むところが違うから、もうきっと会うことはないと思うけど、
未だにカウボーイハットの赤い人を見ると、カーソル合わせちゃうんです。