青春てこんなの

先日の話。
駅のホームで。

やっとこさ駅につきまして。

その下車駅は結構降りる人が多い駅なので、
階段前は非常に混雑していました。

私が降りたのは階段から少し離れたところ。
焦る必要もないので、人がはけるのを待ちつつ、
ゆっくり階段の方へ歩いていました。

前には同じようにとろとろ歩く男子高生が二人。

そして階段に差し掛かったとき、
片方の男子高生（Aとしよう）がポケットを必死で探りながら、

「やっべ！ねえよ！定期券ねえんだけど！！」
とやったらめったらデカい声で叫びます。

うるせーな、ドンマイ！と、横目でチラ見するだけの私。
Aは「ねえよ、まじどうしよ、やっべ」の繰り返し。ちょっと面白い。

絶望した顔で後ろを振り向いた、A。
そこには満面の笑みを湛えた、もう１人の男子高生（Bとしよう）。

Bのその手には、
Aがなくしたはずの定期券。

事態を把握したAは「てめっふざけんなっ」と大爆笑。
大爆笑のAに頭をはたかれたBも、大爆笑。

可愛いなーと思ったわけです、はい。
うん、それだけ。